アゲハ

あの日あなたがつぶやいた言葉胸に迫る
“いつか君と歩きたい”と頬を赤らめ言ったよね
あの日この道の真ん中をあなた通り過ぎたの
その背中に追いつくように“もっと速く”って走ったの
「ねえ会いたい」とこぼす横顔
あなたのことを見れなかったの
そっと手を絡め指きりしたね
つないだぬくもり忘れられずに


でも少しずつ消えてったあなたのぬくもりさえ
あの日消せずにいた想い残して
ただ何か忘れてきたの あの頃どこかで
もう戻ることはない砂の谷間に
消えていく夢のように

白い砂が降るこの街はどこか淋しいだけ
宿る場所をなくした蝶が羽を広げて舞っていた
ねえ今だから強く思うの
あの日あなたを見つめられたら
今日が変わってた…?
手と手重ねてた…?
つないだぬくもり忘れられずに


でも夢の中であなたが笑ってくれたの
そう今は戻れない真夏の幻
ただ何か忘れてきたの あの頃どこかで
もう戻ることはない砂の谷間に
かすんでく夢のように

※リピート
かすんでくあの夏を